おおむね何もやりたくない

役にたたなそうな読書と映画鑑賞と音楽が好き。ほめられるのはもっと好き。1日のうち8時間くらいは暇なのが理想である。なまけものにやさしい世界になって欲しい

死にかけの人を見捨てる人を責めたくない

たとえば目の前に善良だけど死に掛けている女性がいたとして、その人にコップ一杯の水でもあげれば助かるんだけれども、コップ取りに行くのがめんどくさいから助けなかったS君って人がいたとする。

で、今の社会はS君を非難する人が多いと思うんだけれども、そういう社会はイヤだなーというお話。

 

死にかけの人を見捨てよう!ってわけではないですもちろん

誤解されたくないのは、利他的な行動なんて良い人に見られたいだけの偽善者のやることだからやめよーぜとかそういうことを言いたいのではなくて、

何の義務もないけれど誰かに対して何かをやってあげない人が非難されるのは個人的にイヤだなということが言いたいのです。±0をほめろとは言わないけどぶん殴るなよと。

 

S君は面倒くさいのである

冒頭の例だと、S君は確かに簡単に女性を助けることができるんだけど、別にS君が女性に止めを刺したとかのマイナスな行動をとったわけではなくて、女性に対してプラスの行動を取らなかっただけです。プラマイ0。

今の社会っていうのは水をあげるっていう本来プラスの行動をしてようやくプラマイ0と扱われる気がするのです。いいことしないと怒られちゃう。

S君が女性に水を上げて助けたとしてもそれは人として当然のこと、表面上はちょっとはほめるかもしれないけど、まあ当たり前だよねって感想を持つ人が多いのではないでしょうか。でもS君にとって彼女に水を上げることはマイナスなのです。面倒くさいのだから。

ここでのS君は、水をあげることによって感謝されることとか、社会的な評価が上がることとか、助けてあげたことによって女性とのめくるめくラブストーリーが展開されるとか、そういうことはまったく考えてないし求めていないことにします。S君は孤高のクールガイなのです。

 

水をあげることは偉大である

そうです、冒頭の例でS君が死に掛けの女性に水を上げることは偉大なことなのです。英雄的行動です。ニュートン力学の発明くらい凄いのです。

彼は面倒くさいという利己的な欲求にに打ち勝って利他的な行動を取ったのです。

社会は大いに彼をたたえるべきなのです。全盛期のマイケルくらいモテモテになっても良い筈です。時代のアイコンです。現代によみがえったイエス、はたまたブッダかムハンマドと崇拝されるべきです。*1

べきって言うかこれぐらいのテンションでS君を褒める社会のほうが生きやすいと思うのです。

つまり困った人を助けるのがデフォルトなんじゃなくて、何もしないのがデフォルト。なにもしなかった人は褒めもしないけど責めもしない。

ただしちょっとでも良いこと(漠然とした概念ではありますが)をしたならほめようぜと。その方がみんなハッピーじゃないかと。

 

つまり気軽に人格を殴るのやめよーよと言いたかった

なんでこんな文章を書いたかというと、2014年の衆議院議員選挙で清水ただしさんという候補がボロクソに叩かれたことがあったんですが、

それについてモヤモヤと愛しさとせつなさと心強さが渦巻きまくったから。

確か4ヶ月前くらいの話題なんだけどいまだにモヤモヤしてるのです。

↓のまとめがわかりやすいと思います。

togetter.com

 

簡単に説明すると、清水ただしさんの演説中に、選挙カーの目の前で女性が倒れたそうなのです。そんで清水さん含むスタッフも、倒れた女性に気づいてはいたはずなのにオドオドするだけで助けなかったと。

それを目撃して救急車呼んだ人が経緯をtwitterに書き込んだ結果、清水さんがボロクソに叩かれたというお話。*2

 

いやね、確かに議員になろうとしている人がそれはどうなのよって気持ちはわかります。仮にも政治家ってのは人気がないとなれないもんです。さらに言えば社会を何とかしてくれそうな頼りがいのある人に議員になって欲しいと思うのは僕だって同意します。

この件で清水さん頼りねえなーと思うのは全然理解できるし、当然だと思います。

政治家としては相当な悪手を打ってしまったなとは僕だって思いました。

 

ただね、ただですよ、上のまとめを見てもらうとわかると思うんですが、清水さんに対して罵詈雑言を投げかけまくっちゃってる人がそれなりにいます。人間として終わってるとか言ってる人も。

もう前述したような考えを持ってる僕として、S君を崇め奉ることに一切の躊躇も持たない私めとしましてはモヤモヤがとまらないわけですよ。

 

とまらないのはロマンティックだけにして欲しい

モヤモヤばっかり止まらないしロマンティックが起こる気配もない僕に同情して愛をください。

 

 

 

 

 大好きなSFコメディシリーズ、銀河ヒッチハイク・ガイド。主人公のアーサーはおおむね何もできずにオロオロしながら愚痴ってるだけだけど愛すべき人だなーと思います。いつか感想書こう。

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

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*1:個人的に彼らを崇拝しているとかではないですけど、崇拝している人が多いという例です。と予防線を張っておく

*2:実際には気づいて無かったとかなんとか諸説あるみたいなのですが、それを受けての反応を問題にしているので事実関係は気にしないことにします。